| 二十数年ぶりに、とある地下駅のホームに降り立つ。 すると、そこには幼い頃と何ら変わらぬ光景が在り、 経験のないタイムスリップ感に鳥肌が立つ。 普段、大して離れた所にいるわけでもないのに、 記憶の深いトコロに取り残された場所。 忘れ切っていたそれが一気に蘇り、 その状況に順応すべく、 記憶の引き出しと整理に、茫然としてしまう。 それが一通り済むと次は、 懐かしさと安心感で、優しい気持ちになる。 人は、考えも環境もどんどん変わっていくことで、 進化し、成長するんだと思う。 新しい技術や建物、便利な道具を求め、 古いものをどこか打ち消しながら生きている。 でも、きっとそんな進化の過程、 移り変わりの早い流れや情報の波の中で、 気持ちは、少し無理をしているんだと思う。 そして皮肉にも、 変わらぬ風景、変わらぬモノに 安心を覚え、癒される。 それを矛盾とトルか?バランスとトルか? なかなか変な生き物である。 |
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「ナイものネダる」 |
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12.07.31.TUE |
nakano |
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